チラシは「メーカー品」を狙うのがお得
チラシに載っている商品の中では、実はプライベートブランド(PB)商品よりも、メーカー品(ナショナルブランド)の目玉価格の方がお買い得なことが多いです。
理由はスーパー側の利益構造にあります。メーカー品は仕入れ値をある程度以下に下げることが難しいため、安売りすると利益率が下がります。一方、プライベートブランド商品はスーパー自身が企画するため仕入れ値を抑えやすく、安く見せながらも利益を確保しやすい仕組みになっています。
そのため、各社は自然とプライベートブランドを積極的に売り込む傾向があります。もし少しでも節約したいなら、チラシの中で「メーカー品が値下げされているタイミング」を狙うのがおすすめです。
曜日で選ぶなら「チラシ発行日」が一番お得
「何曜日に行くのが一番お得か」とよく聞かれますが、答えはシンプルで、チラシが発行される日が一番お買い得です。チラシに載る商品は、その日に向けて特別に価格設定されているため、他の曜日よりも確実にお得に買えます。逆に、チラシに載っていない日は通常価格〜通常の値引きサイクルの範囲になるため、大きな価格差は生まれにくいです。
「まとめ買い」がお得に見えるときの見分け方
最近はインフレの影響もあり、お客様1人あたりの買い上げ点数が伸び悩む傾向にあります。そのためスーパー側は「1個より2個、2個より3個の方がお得」というバンドルセールで、ついで買いを促す工夫をしています。
また、点数を増やす代わりに、大容量商品の100gあたり単価を下げることで、単価そのものを引き上げようとするスーパーも増えています(海外の大型スーパーや、最近話題の業態にこの傾向が強く見られます)。大容量パックは一見お得に見えますが、使い切れずに無駄にしてしまっては本末転倒です。ご自身の家庭の消費量に合った量かどうかを、値段だけでなく一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
生鮮食品売場の近くにある「ついで買い」商品は要注意
もうひとつ、店側の視点から知っておいていただきたいのが、生鮮食品の売場の近くに置かれている加工食品です。
例えば、野菜売場の近くにあるドレッシングや、精肉売場の近くにある焼肉のタレなど、「ついで買い」を狙って生鮮食品の近くに配置されている商品があります。これは「値入れミックス」と呼ばれる考え方で、利益率の高い商品を、利益率の低い生鮮食品の近くに置くことで、店舗全体の利益バランスを取る仕組みです。
こうした商品は配置の便利さゆえについ手に取ってしまいがちですが、実は価格設定がやや高めになっていることが多いです。「近くにあるから」という理由だけで手に取らず、一度立ち止まって価格を確認してみることをおすすめします。
値引きは何を見て決めているのか。店長のリアルな判断基準

「値引きのタイミングは決まっているのだろう」と思われがちですが、実際には毎日の状況を見ながら現場で判断しています。
判断材料になるのは、主に次の3つです。
- 売場の在庫数:残っている数量がどれくらいあるか
- 商品の鮮度:見た目、状態がどれくらい良いか
- 翌日の入荷予定:明日たくさん商品が入ってくるなら、今日のうちに値引きして売り切っておく必要がある
さらに、天候も判断材料のひとつです。雨が降りそうな日は来店客数が減る傾向があるため、いつもより早めに、あるいは多めに値引きすることがあります。
値引きの幅(何%引きにするか)自体は、だいたい固定していることが多く、本部のルールもありますが、実際の運用は店舗の裁量に任されている部分が大きいです。
「値引きしたくない」商品もある
すべての商品を機械的に値引きしているわけではありません。特に売り込みたい商品、これから売上を伸ばしたい商品については、できるだけ値引きせずに定価で売り切りたいという判断が働きます。値引きは「売れ残りを処理する手段」であると同時に、「店の利益を左右する判断」でもあるのです。
早めの値引きが功を奏したこともある
魚や惣菜(デリカ)は、加工してから時間が経つほど鮮度が落ちていきます。あるとき、加工しすぎてしまった商品を、いつもより早めに値引きしたことがありました。結果的に、その判断のおかげで売れ残りを最小限に抑えることができ、「早めの決断が功を奏した」と実感した経験があります。
生鮮食品の値下げタイミング早見表
生鮮食品は、開店直後に鮮度の良い商品が並び、昼過ぎに一度目の値下げ、午後に並んだ新しい商品が夕方に二度目の値下げ、という流れが一般的です。値下げの時間帯は季節やセクションによって異なり、各店舗がその日の客足を見ながら調整しています。セクションごとのポイントは以下の通りです。
| セクション | 値下げのタイミング | 選ぶ際のポイント |
|---|---|---|
| 青果物(キウイ・桃・バナナなど) | 追熟が進んだ頃 | 「鮮度が落ちた」のではなく「食べ頃」。少し値下げされた頃が一番美味しい |
| 鮮魚(生・切り身) | 他の売場より早め | 当日中の売り切りが基本。夕方の調理時間に間に合わせるため早めに値下げ |
| 鮮魚(刺身・解凍品) | やや遅め | 消費期限に余裕があるため、生の切り身より値下げは後になる傾向 |
| 精肉 | 夕方、消費期限に余裕あり | パックセンターからの仕入れで衛生管理が行き届き、期限に余裕がある商品が多い |
まとめ:仕組みを知れば、値下げ品はもっと活用できる
スーパーの値付けや値引きには、こうした売る側の理由や、現場での日々の判断が詰まっています。「安いから」ではなく「なぜ安いのか」「なぜこのタイミングなのか」を知っておくと、値下げ品をより安心して、賢く選べるようになります。
食費の節約は、無理な我慢ではなく、こうした知識を味方につけることから始められると思います。ぜひ日々の買い物の参考にしてみてください。

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