今日は、。
■我々の“褒められなかった時代”
私が社会人になった頃、仕事で褒められることなんて、ほとんどありませんでした。
上司は厳しく、叱られるのが当たり前。
・「期待をしているから叱るんや」
・「叱ってもらえるうちが華」
・「なんで時間通りにくるんや、遅い!」今なら完全にアウト
このような環境で育ち、
「なんでこんな理不尽なんやろ・・腹立つわー、もう辞めたる!」とストレスが溜まる日々。
「褒め方」も「褒めるタイミング」もわからないまま年を重ね、
私が持った部下たちに対しても、基本は叱るスタイルでやってきました。
■時代は変わった? 褒めるハードルを下げるのか?
最近では、「部下のやる気を引き出すには、褒めるのが大切」ってよく聞きます。
その通りだと思います。
ただ、進捗が悪かったり、出来がいまいちだったりすると、素直に褒められない。
じゃあ、褒めるハードルを下げたらいいのか?
でも、それでいいのか…?とモヤモヤしていました。
■それでも、伝えてみた
ある日、部下の作業進捗が以前より早く、仕上がりも良かった。
少し嬉しかったので、思い切って声をかけてみました。
「今日の仕上がり、前より良くなってるね。動きもスムーズでいい感じやったよ」
すると、普段はあまり感情を出さない部下が、
「えっ、ありがとうございます!」と、少し照れながらも嬉しそうでした。
これは私の小さな成功体験。
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■自分自身も“褒めてみる”というパラダイムシフト
褒めることで部下の反応が変わる。
それだけじゃなく、自分の気持ちも少し軽くなるんです。
「観点を変えるだけで、褒められるポイントって結構あるもんなんやな」と気づきました。
「褒めることができた」自分自身も、たまには褒めてあげたい。
がそれ自体少々の違和感・・
🌿 アドラー心理学における「褒める」と「感謝」
ここでアドラー登場。私の違和感に答えてくれた。
1. 褒めることについて
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アドラーは「褒める」ことに対してやや批判的。
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なぜなら「上の立場の人が下の人を評価する」という上下関係が生まれやすく、相手が“承認されたい”という依存心を持ってしまうから。
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その代わりに大切にするのが「勇気づけ(Encouragement)」。
🔑 ポイント
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「よくできたね!」(成果を評価)よりも
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「頑張ってるね」「その工夫いいね」(過程を尊重)
といった勇気づけを推奨。この感じが自然っぽい
2. 感謝することについて
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アドラー心理学では「共同体感覚(Community Feeling)」を重要視。
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他者を仲間と感じ、感謝や貢献意識を持つことが幸福につながる、と説く。
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したがって「ありがとう」という感謝は、相手を尊重し、上下関係ではなく仲間として認める行為。
この感じ受け入れやすい
3. 日常での実践例
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子どもに対して → 「テストで100点すごい!」ではなく「勉強を続ける努力が素敵」
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職場で → 「売上達成してえらい!」ではなく「みんなが工夫したから成果が出たよ」
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家庭で → 「やって当たり前」ではなく「助かった、ありがとう」
✅ まとめると
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褒めるよりも勇気づける
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評価よりも感謝を伝える
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上から下ではなく、仲間としての対等な関係
これがアドラー心理学における「褒める・感謝する」の本質と説明。
🌿 アドラー流「褒める・感謝する」言葉集
1. 職場(店長 × 部下指導)
❌ NGな褒め方(評価型)
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「売上を達成した君は優秀だ」
👉 評価による上下関係を生みやすい
✅ OKな勇気づけ&感謝
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「工夫して売場を変えたからお客様が喜んでいたよ」
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「毎日の仕込みを丁寧にやってくれて助かってるよ」
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「失敗も含めてチャレンジしてくれるのが頼もしい」
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「ありがとう、君のおかげでみんなが気持ちよく働けてる」
👉 成果よりも過程や貢献を言葉にするのがポイント。
2. 家庭(子育て・夫婦関係)
❌ NGな褒め方
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「テストで100点とったなんてすごい!」
👉 点数という外的評価に依存させやすい
✅ OKな勇気づけ&感謝
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「勉強を続けた姿勢が素敵だね」
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「お皿を片付けてくれてありがとう、助かったよ」
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「意見を言ってくれて嬉しい、家族の大事な一員だね」
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「いてくれるだけで安心するよ」
👉 仲間意識・存在価値を伝えることが大切。
3. 自己成長(自分への言葉がけ)
❌ NGな自己評価
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「まだ成果が出てない、自分はダメだ」
✅ OKな勇気づけ&感謝
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「昨日より一歩進んだ、自分の努力を認めよう」
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「できなかったことに挑戦できたのは勇気がある証拠だ」
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「体を動かしてくれてありがとう、自分」
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「失敗したけど、その経験を積めて良かった」
👉 自分に対しても「評価」ではなく「勇気づけ・感謝」を。
🌸 まとめ
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職場 → 部下を評価せず、仲間として勇気づける
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家庭 → 成果より存在や努力を感謝する
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自分 → ダメ出しせず、進歩を勇気づける
アドラー心理学の「褒めない教育」=冷たいのではなく、上下関係ではなく共同体感覚を育てる言葉がけなんです。
■おわりに。。
”褒める”より”感謝”
また”部下”というより”後輩”って感じの方が私にはあう。
そんなことに気づいた今日この頃
学生時代の部活のあの感じ
家族にもなあ感謝せんとなあ
と悟った今日この頃です。
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